「東京トリックアート迷宮館」は、江戸をテーマにした和風のトリックアートをはじめ、多くの人気作品を展示する体験型の美術館だ。都内屈指の人気エリアお台場の複合施設に展開。コロナ禍の中、館内や隣接の商業施設は感染防止対策を徹底するほか、海浜公園を見渡す開放的なデッキがあり、密を回避できる。
入り口でトリックアートの楽しみ方を説明。少人数の分散見学を促すため、数人のグループごとに説明し、グループとグループの間を空けることで館内の混雑を抑えている。さらに館内は作品展示間隔も空け、人が密になりにくい工夫をしている。
館内に入り、まず目にするのは「江戸エリア」。「華やかな江戸の彩」をコンセプトに、色彩豊かで親しみやすいモチーフの、和風の作品を数多く展示している。
例えば「跳び出す鳥獣戯画」は、国宝・鳥獣人物画に描かれたカエルやウサギが立体的に跳び出す様子を表現。鑑賞者は驚いて捕まえようとしたり、一緒に走り出したりするなど、現実と絵が一体になったユニークな写真が撮れる。
次の「愉快な忍者とお化けエリア」では、忍者やお化けのトリックアートが来場者を出迎える。隠し扉などさまざまなトリックも仕掛けられていて楽しい。
隠し扉を抜けた先は「トリックアート名作ギャラリー」。過去の名作から最新作まで、多くの作品を展示している。
▽東京都港区台場1の6の1、デックス東京ビーチシーサイドモール4階。TEL03(3599)5191。不定休で、午前11時から午後9時まで営業。入場料大人千円、中学生以下700円。
館内。びょうぶから虎が、壁から忍者が飛び出す